エイジングライフ研究所 ロゴマーク 「ボケは防げる・治せる」 15,000臨床例が証明した二段階方式による早期発見と回復法

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自治体: 宮崎県H市
役職: 健康管理課
氏名: 渡邊妙子様

コメント:

不思議だけど成果が実感できる二段階方式テスト
  〜効果的なツールが保健活動を楽しくさせるぞ〜
  平成14年10月に浜松での研修を初めて受講。生まれて初めて二段階方式脳機能テストの存在を知る。「すごいけど・・本当に私にできるのだろか?」「科学的根拠に基づいているのは理解できるけど・・・。」頭では、スキルアップできるかもと思いつつも半信半疑。

2003/02/02(1回目の訪問)

集団かなひろいテストの結果(5、3+5、1)。訪問して二段階方式脳機能テストの実施と30項目問診と生活指導実施。実施体験3例目がKさん(73歳・女性)との出会いだった。
電話で訪問することを伝える。「テストの結果で脳の元気がなくなっていますよ。お会いして話を聞かせて頂けませんか?」すかさず「私だけですか?」「とんでもない。何人もいらっしゃいますよ。」
自宅を訪ね、身近な話題から話を進めていく。なんだか動作がもたもたしている。答えが的を獲ない。
様子を伺いながらMMSテスト開始。まずは、オリエンテーション。名前・生年月日・年齢。すべて、スラッと出てくる。「時と所の見当識」10点満点。当然記銘も問題なし。
脳の機能が衰退していく順序は決まっているらしい。想起、計算、時間、場所、口頭命令・・。このことは、「ふ〜ん。そうなのか。」と研修の時の感想。実際テストを進めるとKさん想起は、「みかん・電車・わからん」と2点。次いで計算。93⇒84⇒77⇒60⇒53と3点。口頭命令が2点。当たっている。結果:MMSテスト26点。
立方体透視図模写は不可。動物想起テスト(4,0)かなひろいテスト(5,0+1,2) 30項目問診表は、Kさんがチェックして2.ぼんやりしていることが多い 7.三つ以上の用事を、同時に並行して片付けられない 9.同じことを繰り返し話したり、尋ねたりすると3つに丸がつく。結果は、小ボケレベルと推定される。
次は、生活歴の聞き取り。想起が2点。ここ1〜2年の暮らしぶりについて聞いていく。Kさんは、農協・ブロイラーの仕事をした後にいりこたき・左官の手伝いをしていたが、3年前にやめた。夫と二人暮らし。夫は、口数が少なく、内向的で家にいることが多い。しかも、妻が外出することをよく思っていないらしい。16:30には夕食をとり21:00には就寝。好きなテレビ番組は「水戸黄門と鬼ばかり」で、ニュースは好きではない。(やっぱり・・・。予想通り・・・。)
外出は、夫が好きなパチンコを月に2〜3回(夫と一緒に)、車の運転の関係で買い物に週に2回。一番の楽しみは月に1〜2回の温泉(友人と)である。運動は(散歩は)やっても週に1回くらい。好きだった編み物もやらなくなり、最近くよくよと考えることが多くなった。まさに、生きがいとなる趣味・遊び、人付き合いや運動がほとんどない単調な生活。しかも無口で外出を嫌がる夫との生活。
「脳が眠りかけていますね。脳に良い刺激を送るには、時間が過ぎるのを忘れるくらい楽しい時間をできるだけ多くもつこと。できれば、仲間がいた方がいいですよね。運動もとってもいい刺激です。できるだけ毎日5,000歩くらい散歩をしましょう。」
私が想像する以上に真剣に受け止めようとする眼差しが、私自身にもやる気と責任感を奮い起こさせる。
Kさんのこれまでの生き方を丸ごと受け止めいっしょにこれからの道しるべを探す過程は、ものすごくエネルギーがいる。気がつくと1時間が過ぎていた。夢中だった。
「できることからすこしずつ生活を変えてみましょう。何が一番効果的かはKさんしか解りません。」
「今日は、いい話が聞けました。ありがとうございます。がんばります。今がんばらないとボケは治らないですものね。」と決意が感じられる。

2003/06/20 (4ヵ月後の訪問)

「脳のいきいき度テストから4ヶ月経ちましたが、最近どうですか?」
「何をやるにもボケないためボケないためと思って取り組んでいます。日記は、つけてます。忘れている漢字は国語辞典で調べて思い出すようにしています。散歩も天気の良い日はやっています。一番の楽しみは、友人といく温泉(月2回)お風呂に入るだけでなくいろんな話を聞けるから刺激になります」と。
また、「内向的で外にでたがらない夫が心配。最近、順番で高齢者クラブの会長を引き受けざるをえなくなったけど・・少しでも外にでる機会が増えてよかったと思います」と夫のことも心配し、一緒に夫の生活も変えていくことの必要性を感じている様子。
話を始めて30分。なんだか4ヶ月前と違う。目がいきいきしている。返答がスムーズ。生活のなかの行動のひとつひとつを意識している。そして、なんと夫の心配まででき、夫の生活スタイルも変えたいと考えている。
vMMSテストを実施すると、計算4点(1点アップ)口頭命令3点(1点アップ)想起3点
(1点アップ)すっごい・・想起も含めて3点アップしている。

二段階方式脳機能テストともし彼女が出会えなかったら・・。もやもやと霧がかかった世界からスーッと霧が晴れて元の自分を取り戻すことができつつあるKさん。8月からスタートする脳いきいき教室にも参加予定である。
私が、保健師としてやったことは、テストと生活指導。それも1〜2時間のもの。私自身が目からウロコ。こんな効果的なツールを利用しないことは、宝の持ち腐れ。なんだかうきうきした気分で仲間に早く報告をしようと職場への帰り道を急いでいるにこにこ顔の私がいた。



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