エイジングライフ研究所 ロゴマーク 「ボケは防げる・治せる」 15,000臨床例が証明した二段階方式による早期発見と回復法

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自治体: 長野県O町
役職: 在宅介護支援センター センター長
氏名: 冨田房江保健師
コメント: ここ数年、認知症になったお年寄りをかかえて、困り果てた家族からの相談が増えてきていました。認知症のお年寄りの話も聞こえてきていました。実際、高齢化が進む中、認知症高齢者も急速に増加しており、町の施策としても認知症予防は重要課題になってきていました。しかし、予防といってもどうしたら良いのかわからず、介護支援に追われる毎日でした。そんな折り、ふと目にした情報誌で、認知症が予防できることを知り、先進地の視察を通して二段階方式に出会いました。
わたしたちが、認知症といっているのは手遅れ状態で、その前に目を向けると改善も可能という説明は、まさに「目からウロコ」。原因不明で、だから治療法もないといわれるアルツハイマー型認知症は、基本に脳の老化があってそれの加速された状態といわれます。趣味なく生きがいなく運動もしない、定年退職後3年たった仕事一筋人間の危うさはこれで説明できる!と思いました。元気だった人でも、病気や離別をきっかけに見違えるように衰えていくことも、脳を使わない状態が老化を加速させると考えると理解できます。
症状から理解するのではなく、その症状を生む脳機能の理解こそ不可欠であり、その脳機能を客観的に計る方法があるというではありませんか。早速導入手続きをし、保健師も順に実務研修会に参加しました。
少しづつ実務にも使って、体制の整ったところで、14年度モデル地区を選定して「脳のリフレッシュ教室」と銘打って老人会に働きかけました。6月から2月まで月に1〜2回の教室を行いました。目的は「脳の老化に負けないで、認知症にならないように脳をイキイキさせること」とはっきりしていましたから、脳機能検査も、教室のプログラムが右脳重視になっていることも、教室後のお茶飲み会に至るまで、参加者自体意味づけしながら取り組めたと思います。脳機能検査は、どのように受け入れられるか最も心配したところでしたが、「脳機能検査は、目的ではなく入り口。生活実態を知り生活改善に役立てるために実施するもの」という「二段階方式」の主張は正しかったと、初回の検査時に実感することができました。テスト結果を基にして生活指導をすると、涙を流して納得する人が何人もいたのです。最終回の検査は参加者が「楽しみにしています」といってくれました。
結果はいうまでもなく良好で、比較可能な39名中、脳機能の改善群が27名69.2%、維持群が9名23.1%、低下群が3名7.7%でした。参加者の表情や取り組み方を見ていれば、改善していることは明らかでしたが、こうして客観的な数値となって現れることに保健師としても他の仕事では味わえない手ごたえと喜びを感じることができました。もちろん参加者も、教室参加を通して目的を理解していきましたが、「これだけ元気になっています」といわれたことはよりいっそうの動機付けになったと思います。その証拠は「脳のリフレッシュ教室」が「認知症予防教室」となって、地域主導で今年度以降も継続していくことになったという事実を述べるだけでいいでしょう。
15年度は2番目のモデル地区で同様の事業を続けています。昨年の実績を踏まえ、楽な気持ちで取り組めています。今年は、昨年にも増して、脳機能検査を利用した生活改善指導に力を入れていきたいと思っています。
今になると「二段階方式」の脳機能検査の手技を身に付けたことは、認知症予防活動に生かせるだけでなく、保健師活動の原点にとっても不可欠なことだったと思います。



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